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2011年6月10日 (金)

お菓子から映画の森へ

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ドイツのホテルで食べたケーキです。ドイツは猫も人もケーキも大きいのです。中にはフランボワールでしょうか?ぎっしり詰まって❤

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アッフェルクーヘンと書いてありました。白いところはヨーグルトムースみたいです。下はチョコレート。日本のケーキは小技で繊細、ドイツは大技で温かい。私はデコレーションしない中身で真っ向勝負のドイツのケーキの方が好きです。

そういえば、ドイツ映画で「中身で真っ向勝負」の素晴らしい映画がありました。DVDで観たんですが、「善き人のためのソナタ」アカデミー賞外国映画賞を始め12個の賞を取った秀作です。

東ドイツの国家保安局の局員(ウルリッヒ・ミューエ)を主人公にしたドラマで、当時のこの国の、恐ろしい監視社会の実像を描いた映画です。

反体制の疑いのある劇作家とその愛人を、この男は徹底的に監視し、部屋に盗聴器を仕掛けたり尾行したり、眉一つ動かさず冷酷に聞き耳を立てる場面の数々は怖いですよ。名優ウルリッヒ・ミューエの演技、内面に狂気を秘めた演技には背筋が凍りそう。

私の背筋は凍りそうになって固まっていくのですが、この非情な男は、耳から伝わる二人の幸せそうな何気ない普通の会話に、徐々に心が共鳴していくのです。後半あたりから、この男の凍った心と、かちんかちんの背筋が溶け始めていき、ラスト近くに、劇作家の奏でるピアノソナタに心が激しく揺さぶられ、善き人に変換した主人公を見た瞬間、私の目からハラハラと涙がこぼれました。

アップで捉えた微妙な表情の変化は圧巻で・・・。優れた映画って人間の心を浄化させてくれて、生きる勇気を与えてくれますね。

週末から日曜日にかけての休日に、「善き人のためのソナタ」DVDを借りて、是非、あなたも浄化されてくださいね。お勧めの一作です。

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